こんにちは。マネックス・ラボでAI関連プロジェクトの開発を担当している倉田です。
先日の Ai4 2025の旅行記その1 に続き、今回は2日目、つまりカンファレンス初日の様子をまとめていきます。
カンファレンス初日の午前
Ai4のプログラムは午後1:25のKeynoteからスタート。午前中は少し余裕がありました。
お昼はメンバーと一緒に徒歩15分ほどのEatalyへ。8月の昼間にラスベガスを歩くのは初めてでしたが、想像以上に日差しが強く、肌が焼けるような暑さでした。
Eatalyはイタリアンのフードコートで、パスタやピザ、パニーニなどが揃っています。みんなで一周してからそれぞれピザを注文。日本ならちょっと贅沢ランチという感じですが、旅先ではちょうど良い満足感でした。

Keynote
いよいよKeynoteがスタート。運良く前方の席を確保でき、ステージとモニターをしっかり見渡せる良いポジションでした。オープニングはドラムとライトによるパフォーマンスで始まり、その後、主催者の挨拶を経て二つのKeynoteへと続きました。

Keynote 1. 教育とAIの未来(AI, Classrooms, and the Future of Childhood)
全米教職員組合(AFT)による講演で、教育現場におけるAI導入の課題がテーマ。批判的思考の維持、子どもたちの安全、倫理的AI活用などについて語られました。教育者と技術者の協力が不可欠であり、人間性を尊重したAIの未来が重要だと強調されていました。
教育が資本主義の中で軽視されがちという指摘には共感しました。「自分の子どもたちの未来のためにAIを構築すべきだ」と熱く語る姿が印象に残りました。
Keynote 2. 2025年のRAG:最先端と今後の展望 (RAG in 2025: State of the Art and the Road Forward)
続いてはRAG(Retrieval Augmented Generation)の最新動向とMongoDBの取り組みについて。 従来のRAG実装は「チャンク補強」や「リランク」が不可欠で、その複雑さが大きな課題でした。MongoDBはこれらの自動処理と制御性を両立させる新しいソリューションを提示し、精度向上とコスト削減の両立を目指しています。
MongoDBのVoyage AIは実際に試してみる価値があると感じました。現在はpgvectorを使って独自にチャンク処理をしているので、今後検討に入れてもよさそうです。
Keynote後は次のセッション会場までの移動に30分。人混みもすごく、特にエスカレーターは危ない場面も。遅めに入場して出口に近い席を狙うのが、退場をスムーズにするコツかもしれません。

セッションとキックオフレセプション
午後はRAG、チャットボット評価、エージェント活用などのセッションに参加。セッションは最短10分から最長50分までと、時間に幅がありました。主にパネルディスカッションとソロトークを中心に参加しました。
移動は5分程度で済み、想像していたよりずっと快適でした。最初は「間に合うかな」とソワソワしましたが、心配不要でした。
最初は録音できないと思い、パワーポイントのスクショだけ撮っていましたが、周りには録音している人もちらほら。後日参加者向けに動画公開もあるそうなので、無理して記録する必要はなさそうです。
夕方はキックオフレセプションへ。広いホールでお酒が振る舞われ、業界ごとに交流できる場になっていました。私はクラフトビールを選択。ファイナンスエリアでチームとAi4の感想を語り合いつつ、偶然日本人参加者二人組にも出会い、少し挨拶しました。アジア系参加者は全体でも少ない印象でした。
夕飯:ローカルのタコス
夜は、地元で人気のタコス店、TACOS EL GORDOへ。炭火で焼いた肉が香ばしく、カウンター越しに直接注文します。デフォルトでパクチーが入るので、苦手な方は「コリアンダー抜き」で頼むのがおすすめ。

牛ステーキと牛タンのタコスをいただきました。スモーキーで旨味たっぷりで、辛さはピリ辛程度なので、日本人でも食べやすい味でした。私は挑戦しませんでしたが、メニューには脳や眼球といった部位もあり、興味のある方はぜひ試してみてください。

宿泊先のMGMからはタクシーが必須でしたが、来年のAi4会場であるThe Venetianからなら徒歩20分ほどで行けます。Ai4 2026に参加される方は、ぜひ一度足を運んでみてください。タコスは2つで5〜10ドル程度と手頃な価格で、お腹も十分に満たされます。ストリップのレストランと比べると、かなりリーズナブルに楽しめます。
カンファレンス2日目に続く
1日目は午後からのスタートながら盛りだくさんの内容でした。 2日目はイベントの中日ということで、他のメンバーが旅行記を書いてくれる予定です。どうぞお楽しみに。