マネックス証券の投資信託積立サービスの進化

こんにちは。システム開発一部長の葛(かつ)です。

マネックス証券の投資信託積立サービス(以下、投信積立サービス)では、さまざまな引落方法を選択できます。

2024年7月5日、dカードによるクレカ積立サービス(以下、クレカ積立)を提供開始しました。クレジットカードを利用した投資信託積立サービスは、マネックスカードに続き今回の対応で2種類目です。

この機会に、当社の積立サービスがどのように進化してきたのかご紹介します。

投信積立サービスとは

投信積立サービスは、毎月あらかじめ決められた日にお客様が指定した金額で投資信託を自動的に買付するサービスです。

対面証券や銀行の場合、お客様は店舗に行き、その場で投信積立申込書に対象の投信銘柄名、積立日、積立金額、引き落とし銀行口座を記入していただくことで、投信積立契約を申込む方法が主流でした。

ネット証券最初の投信積立サービス

ネット証券の場合、紙媒体の代わりにウェブ画面で投信積立サービスを提供し、お客様自分で積立対象の投信、積立日、積立金額を入力して積立契約を締結します。

ネット証券最初の投信積立サービスは、引落方法が証券口座のお預かり金からだけでした。

投信積立契約の申込は自宅のパソコンやスマートフォンで手軽にできるようになりましたが、この方法では、買付に必要な資金を都度、銀行口座から証券口座に振り込む手間がかかります。お客様に毎月の資金を振り込んでいただくために、対面サービスよりも配慮が必要でした。

口座振替サービス導入による資金確保の課題解決と新たな課題

資金確保の課題を解決するために、口座振替サービスを導入し、引落方法に銀行口座からの引き落としを追加しました。

口座振替サービスとは、お客様の銀行口座から自動的に代金を引き落として証券口座に入金するサービスです。口座振替と投信積立サービスを組み合わせることで、資金確保の課題を解決できました。

当時は、口座振替の申し込みは紙媒体のみだったため、投信積立申込はウェブ画面からできるものの、その後、書類の郵送手続が発生し、申込から積立開始まで約2か月かかるという別の課題が発生しました。

口座振替申込のウェブ化

2017年のマネックスの次世代証券基幹システムの導入に伴い、口座振替がウェブ画面で申し込めるようになりました。申込にかかる時間は従来の2か月から2日間と劇的に短縮されました。

同時期に投資信託の購入・積立の最低金額を 100 円に引下げたりすることで、より気軽に投信積立ができるようになり、マネックス証券では投信積立契約数が大幅に増加しました。

最後に

その後も、買付頻度を増やすために毎日積立サービスやクレカを引落方法に追加するなど、マネックス証券の投信積立サービスは進化を続けてきました。

サービスの改善や他社との業務提携を経て、2024年6月末時点でマネックス証券の投資信託の残高(※)は2兆円を突破しました。

マネックスの投信積立サービスは、今後どう進化していくのでしょうか。

 

※国内籍投資信託(MRF除く)、外国籍投資信託(MMF含む)、iDeCo、ON COMPASSの残高