マネックスって新卒採用してるの?研修が6ヶ月あるって本当?配属との関係は?調べてみました!

こんにちは。マネックス・ラボの田中です。
※元「開発グループの田中です」。今年4月からマネックス・ラボに異動になりました。

私は2017年4月に新卒でマネックスグループに入社し、
6ヶ月間の研修を経て、マネックス証券システム開発部に配属になりました。

これを聞いて、
「6ヶ月も研修あるの!?ナニスルノ!?!?ナンデ!?!?!?」
と思いませんでしたか?

というわけで今回は、研修時代のことを振り返りたいと思います。

※以下の研修内容は、2017年入社の私が実際に経験したものですが、毎年結構変わっています。
今後入社した人がこれらを絶対受けるわけではないので、参考程度にしてください。

目次:どんな研修があったか(ほぼ時系列順)

経営層とのセッション(5日)

(入社初日)
研修担当「まず、役員陣1人ずつとセッションしてもらいます」
わたし「セッション?一応ピアノ弾けるけどアドリブは苦手だな…」

冷静に音楽のセッションのわけはなく、"1時間くらい自由に質問や意見交換できる会"という意味でした。

一流のキャリアを築いてきた大先輩方から、社会人になる上での心構えやアドバイスを聞きました。

経営や将来のビジョンに関する質問、聞きづらい失敗談やちょっとした雑談など、本当になんでも話してくださって、
すごくフラットで風通しの良い会社だな、と感じました。

マナー研修(1日)

言葉遣いや名刺交換といったビジネスマナーを学びました。

ちなみに、私は名刺交換が今でも苦手で、この間も手順を間違えて相手の名刺を引きちぎりそうになりました。
マナー研修を受けていなかったら実際に引きちぎっていたことでしょう。
研修を受けていてよかったです。

金融講義(3日)

金融についての外部セミナーを受講しました。

最初は「円高・円安とは?」「株式とは?」のような基本的な内容でしたが、最終的にはめちゃくちゃハイレベルになり、ついていくのがやっとでした。
一応商学部卒でそこそこ勉強してきたのに…。

3日間で全ての知識を網羅できるわけではありませんが、新入社員の知識レベルの底上げという意味でとても有効だと思います。

英語研修(6日)

1週間に1日のペースで、6回ほど受けました。

英語への苦手意識が強かったのですが、K/Hシステムという斬新な日本人に合ったシステマチックな学習法で学んだところ、「あれ…実は英語いけるかも…?」と思えました。

もちろん6日間でマスターできるわけではありませんが、英語学習の道筋を示してくれるという意味でとても効果的でした。
(とはいえ継続できていないので、またトレーニングしないと…)

余談ですが、この研修では英語だけでなく、英語圏特有の考え方についても知ったのが印象に残っています。

たとえば、「アメリカ人は最初に相手を褒めまくって持ち上げてから、そのあとで本当に言いたいキツイことを言う」みたいな偏見はないでしょうか?(私はありました///)
そのイメージは間違っていて、相手の良かったところが70%/悪かったところが30%だったなら、指摘の割合も、良いところに言及するのが70%/改善の要望を言うのが30%というように、そのままの割合で伝えるため、だそうです。

こんな考え方があるんだ、これが相手への正しいリスペクトにつながるのかなぁ、と感動しました。

プレゼン研修(1週間)

同期(7人いました)2チームに分かれて、 新規事業提案のプレゼンを行いました。

アイデアを出し、仮説を立て、情報を集めて精査し、整理して、正しく伝える。
限られた時間を計画的に使い、チームで協調しながら進める。

…もしやプレゼンって、ビジネスで必要な力全部が鍛えられるのでは??

大変だった分得るものは多かったです。
それとグループワークによって自分の得意不得意が見えました。

社内インターン(4週間)

主要な部署を3〜5日ずつ回って、業務内容を説明してもらったり、MTGに参加したり、ちょっと業務体験させてもらったりお手伝いしたりしました。

ここで、配属後の自分が働く姿を具体的にイメージできます。
他にも、どんな部署があって会社全体としてどういう風に仕事が回っているのかを知ることができて、すごく強みになると思います。

このときインターン先の先輩がランチに連れて行ってくれるのが嬉しくて太りました。

※直近2年はこの研修はやっていないようです。
確かに調整も受け入れる側も大変だと思いますが、是非再開してほしいです。私も後輩を太らせたい。

SQL研修(1週間)

ここでのSQLは、システム開発ではなく、マーケティング・データ分析寄りの内容でした。
(テーブル結合やサブクエリを駆使してCRUDのRに特化する感じ)
講師がマーケティングの実務でSQLを使っている方だったからだと思います。

前半では基礎文法を覚え、後半ではデータ分析用のコピーDBを使った発表をおこないました。
私はたしか「資産や取引頻度の状況から、信用取引が向いていそうなのに、信用口座をまだ開設していない人が、信用取引を始めた場合の期待できる収益」というテーマにしました。

文法を学ぶだけで終わらず、実際のDBを使って仮説の検証にデータを使う演習までする、ってすごくないですか!?
実践的で良い研修だなと思います。

PHP研修(3週間)

次に、1週間でPHPの基礎を学びました。
教本に沿って写経で基本文法を学びながら、LAMPで簡単なWebサービスをつくるというものでした。

ここで私は初めてプログラミングとの遭遇を果たし、のちにプログラマーになりました。

最後の2週間では同期2チームに分かれて、お互いのチームをクライアントとしてWebサービスの改善要望を聞いてそれの実装をする、という実習をしました。

この研修の趣旨として「システムを発注する側の人間だからこそ、受注して作る側の気持ちを理解してほしい。無理な発注をしたり、逆に足元を見られたりしないために。」と言われました。 

※現在マネックス証券では基幹システムを内製開発しています。しかし協力会社に依頼する部分も多く残っているし、そもそもシステム開発部に配属になる新卒はごく一部です。なので、ほとんどはシステムを発注する側と言えます。

コンタクトセンター研修(3ヶ月)

1ヶ月は東京で座学とロープレをして、2ヶ月は八戸※でお客さまからの電話を実際に受けました。

商品や税制など金融知識一通りを身につけられて敬語と電話応対がうまくなって相手の状況を汲み取る力とわかりやすく話す力がついて自分の業務担当範囲だけでなく自社のサービス全体を把握できてサービスの良いところも改善したいところも見えてお客さまの声を直接聞ける超貴重なチャンスです!!!!!

エンジニアになってからも、ここで学んだことを忘れないようにしたいです。
特に、「システムを使ってくださるお客さまがいて、その人たちのために作っているんだ」という意識を。

※事務センターとコンタクトセンターが八戸にあり、2ヶ月間八戸で過ごしました。
東京にしか住んだことがなかったのですが、八戸は本当に良いところで、このまま永住したいと思うほどでした。

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種差海岸。八戸は気候がよく、ごはんがおいしく、人がやさしい。

番外編:雑用も研修のうち?

手厚い研修が受けられて新卒はズルいと思われるかもしれませんが、一方、新卒ならではの雑用もありました。

例)前日のNY市場のレポートを朝書いて全社にメール(むずかしい、めんどくさい)
 100人規模の飲み会の幹事(めちゃくちゃやること多い。余興とか古くない?)
 イベントの運営スタッフで休日出勤(バイト雇えばいいじゃん…土日は休みたいし…)

「くだらん!やりたくない!」と思いますか?
実際そう言う人もいました。

ただ私が思うのは、与えられたタスクをただの雑用で終わらせるか、自分の糧にできるかは、取り組み方次第ではないでしょうか?

例)前日のNY市場のレポートを朝書いて全社にメール(人に説明できるくらいまとめることで理解が深まる)
 100人規模の飲み会の幹事(段取りや調整力がつく)
 イベントの運営スタッフで休日出勤(他部署の人やお客さまと交流できるチャンス。あと振休取って平日ディズニー行ける)

それと、こういう下積みをきちんとやることで周りの信頼が得られます。
結果、自分が手を挙げたとき、チャレンジしたいときに周りがサポートしてくれるのです。

最近の若者はそれがわかっておらんのですよ。

25歳にして老害の片鱗を見せたところで本日は終わりです。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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田中 妙佳システム開発部 マネックス・ラボ