目的に合った仕事をしていくことの難しさ

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こんにちは、システム開発一部長兼GX推進グループ長の上川です。

これまではずっとGX推進グループで実施している次世代システム構築の話をしてきましたが、今回は少し違うネタでいってみようと思います。

この作業、なんのためにやっているんだっけ?

という仕事、改めて自分の周りを見渡してみると、結構ありますよね。

業種ごとだったり、会社によっても千差万別だと思いますが、法的な規制だったり、過去の障害に起因する再発防止策だったり、主に自発的な要因で始めていないものに、そう感じるものが多いのではないでしょうか。

再発防止策なんかは、分類としては自発的に決めたものになるかもしれないですが、策定までの時間的制約であったり、外部への説明のために実効性よりも論理的な網羅性(もしこういうことがあったら防げなくないですか?というような穴がないこと)を重視せざるを得ず、何を防止したいのかイマイチわかりづらくなってしまっているものとか、みなさんもピンとくるものがあると思います。

もちろん、網羅性が完璧で、実効性も伴った再発防止策、というものがいつでも作れればパーフェクトではありますが、全てがそううまくいくものでもなく、中にはモグラ叩きのような対応が一番実効性が高かったりするケースもあるかもしれません(ちょっと極端ですが)

せっかくだからこの情報も取っておけば今後こういうことに役に立つかも?

って話で取り始めた情報が、後々実際に役に立つことってあまりなくて、情報を取ることが目的になってしまうことが多いですよね。

違う目的を盛り込みすぎて、なにを可視化したいのかわからなくなっている、、、

こういう資料もよくあります。

例えば、弱点を分析したいのか、得意なものが何であるかを知りたいのか、予算取りの説明に使いたいのか、とか、一つの資料を成長させるという名目でいろいろな目的が混ざり合って、本来の目的がボヤけてしまっていったようなものです。

「せっかくこういう資料があるんだから、こういうことにも使えるんじゃないの?」という外部からの提言があった時に、あまりよく検討せずに流れに乗っかってしまったりするとこういうことが起こりがちです。

「自走」しよう!

ここまで挙げてきた例はどれも、自ら「こういう分析をしたい」「こういう対策をしたい」という動機からではなく、外部から「こうした方がいい」「こういう資料を作りなさい」などと言われたものをそのまま目的化してしまっているのが原因の一つです。

マネックスの中にある仕事も、よく考えてみるとこういうものがまだまだたくさん転がっているな、と感じることが最近多いです。

会社という組織単位の中で行われる活動はいろいろな文脈で発生するものなので、最初から目的がハッキリしないものがあったり、しっかりした目的意識から始まったものだったとしても、多くの人の意見によってそれが希薄化していきやすいものではあると思いますが、もっと、個人個人としても、組織としても、自ら考えて自ら行動する、つまり「目的に対する当事者意識」を高めていくことが、みんながより目的に直結する仕事ができるようになるために必要なことではないか、と考えています。

上川 和樹システム開発一部長 兼 システム開発推進部 GX推進グループ長