文系エンジニアの保有資格とその勉強法(応用情報、Java Gold、簿記、FPなど)

こんにちは。マネックス・ラボの田中です。

突然ですが、「仕事終わりとか休みの日って何してるの?」と聞かれたら、なんと答えますか?
私は無趣味な人見知りなので、「ア…ア……ワァ…」と答えて、走って家に帰り部屋の角で三角座りして勉強しています。

 

そのうちに保有資格がそこそこ増えたので、概要・勉強法・感想を書きたいと思います。

目次:保有資格

(前提)私の情報 → 商学部卒、社会人4年目、エンジニア歴3年です。
元々の知識や合ってる勉強法は人それぞれなので、参考程度に思ってくださいm(_ _)m

基本情報技術者試験・応用情報技術者試験

概要

情報処理技術の知識が幅広く問われる国家試験です。
IT系の資格で最も有名ではないでしょうか。

勉強法
  1. 本屋で中身をパラパラ見て気に入った参考書を買う
  2. テキストを読む
  3. 問題集を解く
    わからなかったところはテキストに戻る・間違えたところは何回も解いて覚える
  4. 過去問を解く
    合格点が余裕で取れるまで遡る

みたいな一般的な試験勉強普通にやれば受かります。
まぁ、それが一番難しいんですよね!!

受験者が多く歴史の長い試験なので、解説付きの過去問出題サイトやアプリが充実しています。
短めの文章で4択という問題形式的にも、スマホでスキマ時間に勉強するのが向いています。

感想

「これって本当に実務の役に立つのかな……」と思いながら勉強しますが、意外なところでここ基本情報でやったところだ!という進研ゼミ感覚を味わえました。

私は前提知識ゼロ〜基本情報の方がきつくて、基本情報取得後〜応用情報の方が楽でした。

Oracle Certified Java Programmer, Silver・Gold

概要

オラクル主催のJavaプログラマーの認定資格です。
ちなみに、マネックスの証券基幹システムはJavaでできています。

勉強法

Silverは黒本という素晴らしいテキストがあります。
解説がわかりやすく、無駄がなく、実際の試験問題とほぼ同じ問題が載っているので、黒本だけを信じて2, 3周やれば合格できます。

Goldはめちゃくちゃ苦しい戦いでした。
範囲が広く内容が細かく、Java11対応の参考書がまだ発売されておらず、対策が難しいです。

問題集を何周も解き、公式APIドキュメントを熟読し、オラクルの試験対策セミナーを受け、新機能のモジュールシステムを実際に使ってみたり、他の人がまとめたサイトを見たり、必死に対策しました。

大変でしたが、本が出ていないような新技術を勉強するときはこういう感じなのかと、エンジニアの勉強らしいなとも思いました。

感想

Silverはすごく受けてよかったです。

Goldも良い経験にはなったのですが、勉強して知識を身につけた結果合格ではなく合格のための対策、という感じでした。
実務ならAPIの細かい仕様もググり放題だし、間違ってたらコンパイラが指摘してくれるし、Javaの新機能をバリバリ使うわけでもないし……と思ってしまいました。

私の目的は「エンジニアとしての基礎力をつけること」だったので、Goldの勉強時間を使ってLPICやCCNAやORACLE MASTERを受けた方がよかったかもしれません。

Webデザイン系の資格

エンジニアになって1年くらいして、「あたしゃフロントが好きだよ」と思ったのですがなかなかフロントの開発ができる機会がなく、やる気をアピールするために勉強しました。

HTML5(JavaScript)レベル1・2、Webデザイン技能検定3級・2級、Webクリエイター能力認定試験スタンダード・エキスパートを持ってます。

ただこれらの資格はWebページ制作に携わる人向けで、Webアプリとはちょっと違うかな、という印象でした。
とはいえそこで知った単語や概念もあったので、無駄ではなかったと思います。

色彩検定3級・2級

概要

色に関する知識や技能を問う検定試験です。

勉強法

公式テキストがあり、読みやすいです。
出題範囲が広くないので、過去問を2年分くらい解くだけでも合格は狙えます。

感想

ファッションショーの写真やイラストがいっぱい出てきて、過去問をめくってるだけで楽しいです。

意外と、と言っては失礼ですが、受けてよかったです。色相環やトーンの知識はWebデザインに役立ちます。

ファッションにも活かせるかも?でも私はよく服がダサいと言われます。

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色彩以外の問題??

続いて、金融系の資格です。

証券外務員二種・一種・内部管理責任者

概要

証券取引の勧誘をする外務員の登録を受けるために必要な資格です。
証券会社の社員なら基本必須ですが、マネックスでは部署によります。

勉強法

「外務員必携」という、ぶあつ〜いテキストが渡されたら、とりあえず置いておきましょう。
必携と名はありますが不携帯の罪はありません
市販のテキストを買ってください!お願いします!!

まずは証券用語に慣れ、次に細かい数字や頻出の引っかけ問題を抑えていけば、そこまで難しくないと思います。

感想

内部管理責任者よりも一種の方が、対策に時間がかかります。
内管は常識や倫理を問うような文章題が多く、一種は範囲が広く純粋に知識を問われるからです。

システム開発ではすんごい細かい証券業務知識が必要になるので、それに比べたら外務員試験なんて余裕!……だと思うのですが、弊社システム部内の取得率は高くないです。試験キライな人が多いんでしょうか?

日商簿記3級・2級

概要

簿記という、経営活動の記録・計算の技能を問う検定試験です。

勉強法

とにかく仕訳を切りまくりました。

概要を理解した上で「資産の減少が借方で…現金は資産だから…現金払ったときは右側に書いて…」と少しずつ書けるようになるのが王道だとは思います。
私は脳筋ゴリラなので、とにかく仕訳をたくさん書いて体に覚え込ませ、後から理解しました。(ウホホ)

BS、PLも最初はワケワカランのですが、それぞれの勘定科目が何に分類されて日々の仕訳がどういう意味なのか考えていると、少しずつ理解できます。

感想

視点の一つとして経理財務の基礎知識がある、というのはなにかと生きると思います。
あと電卓打つのがめちゃ早くなります。

でも残念ながら、簿記の知識だけでは財務分析はできません。また別の訓練が必要になります。

FP3級・2級

概要

顧客の資産状況に応じた貯蓄や投資のアドバイスをする技能を問う検定です。

勉強法

テキストを読んで、問題集を解く、という基本的なスタイルで勉強しました。

結構試験範囲が広いし、似たような用語や数字が多くて、覚えるのに苦労します。

いきなり精神論ですが、年金や税制や相続をいつか絶対に必要となる自分事として見ると、自然と内容に興味が出て覚えられるかなと思います。

感想

簿記よりも生活に根ざした、お金に関する知識が身につきます。

試験は受けなくてもいいからテキストを読んでみてほしいくらい、万人が知るべき内容が詰まっていました。

余談

「資格なんて意味ない」と言う人もいますが、意味をつくれるかは自分次第だと思います。
私はたくさん資格を取って良かったです。

逆に「みんな資格取ろう」と言うつもりもなく、試験勉強が苦手な人は無理にやらなくていいと思います。
人生は有限なので、他の得意なことに時間を使った方が幸せに近付くのではないでしょうか。

田中 妙佳システム開発部 マネックス・ラボ