こんにちは、エンジニアの田代です。
自分の事で恐縮ですが、先日オンラインで開催されたAWS主催のセミナー、「AWS Innovate - Modern Applications Edition」に登壇し、
ferciでのECS on AWS Fargate導入プロジェクトについてお話しさせて頂きました。
ご覧頂いたり、ご感想頂いた皆様、ありがとうございました。
マネックス証券としての技術に対する取り組みや想いがお伝えできていれば嬉しいです。
(記事執筆時点ではまだオンデマンド視聴が可能なので、ご覧になっていない方は是非。)
aws.amazon.com
またイベント全体の感想としては、AWSの各機能の解説に留まらず、
モダンなアプリケーション開発とシステム設計に関する議論や、それらを取り巻く現状を俯瞰できるような内容だったと感じました。
今回の記事では各セッションで個人的に特に気になったトピックを、備忘録も兼ねて纏めておこうと思います。
最新アップデートから見る AWS コンテナサービス
- AWS Fargate でアプリケーションのより高速なスケーリングが可能に
Fargate上でのサービスのデプロイが以前と比較して最大16倍高速になったそうです。
大規模な環境でないと効果を実感できなさそうな印象ではありますが、コンテナを導入するモチベーションがより上がりますね。
- ECR 拡張スキャンで期間が設定可能に
ECRの拡張スキャンが、今まではイメージのpushから30日まで有効だったところ、
Lifetime(イメージが削除されるまで)を設定できるようになりました。
基本スキャンのマニュアル実行を定期的に行うと言った運用が不要になりそうなので、導入を検討したいです。
より便利で使いやすくなった AWS Lambda と AWS Step Functions のアップデート情報
- AWS Lambda コンソールが、デベロッパー間でテストイベントを共有するオプションのサポートを開始
LambdaのテストイベントをIAMユーザー間で共有できるようになりました。
地味に不便を感じていた部分なので嬉しいアップデートです。
- AWS Lambda で最大 10 GB のエフェメラルストレージをサポート可能に
Lambdaで利用できるエフェメラルストレージの最大容量が512MBから10GBまで増えました。
エフェメラルストレージ容量はデータ分析等の目的でLambdaの利用を検討する上でネックになりがちな部分だったので、今後はLambdaの用途がかなり広がりそうです。
- AWS Lambda Function URLs の提供開始
API Gatewayを設定する事なく、Lambda関数をHTTPSで実行できるようになりました。
ちょっとした検証を行ったりシンプルな関数を作成する際の開発効率が上がりそうです。
- AWS Step Functions が AWS SDK 統合で 200 を超える AWS のサービスのサポートを追加
Step Functionsは以前試してみて、やりたいことが実現できなかったので以来触れていなかったのですが、今回のアップデートでできる事が相当広がったように思うので、
改めて一度検証しなければと思いました。
バッチ処理のためにミドルウェアを構築する必要がなくなるレベルであれば是非導入したいです。
フロントエンド開発だけじゃない! 開発プロセス全体を加速させる AWS Amplify
- Amplify Studio Figma連携
Figmaで作成したデザインをReactのコードに変換できる機能で、
すぐに試せていませんが使いこなせればかなり有用であるように感じました。
次にフロントエンド開発に携わる事があればこちらも試したいです。
終わりに
2020年以降、時世もあってITのセミナーやカンファレンスからは遠ざかってしまっていたのですが、今回久し振りに参加してみてオンライン視聴でも満足できましたし、
やはり最新の情報を一度に広く収集するのにとても良い機会だと感じたので、今後は積極的に参加したいです。