こんにちは。システム開発部の牛崎です。
先日、PC用ブラウザの中でFirefoxのシェアが4番目になった記事を見ました。後発のEdgeが3番目まで伸びているのですね。
https://news.mynavi.jp/article/20210403-1863496/
これを見て、2007年頃にMozilla Firefox 2とMicrosoft Internet Explorer 7が熾烈なシェア争いをしていたのを思い出しました。 その1年後でしょうか。Netscapeがサポート終了し、Firefoxへの移行が推奨されていたのを覚えています。 そこで今回は、Firefoxを所有するMozillaについて少しお話しようと思います。
Mosaic Killer
Firefoxを移行先にしていたNetscapeは、Netscape Communicationsのマーク・アンドリーセン氏によって開発されたWebブラウザです。 元々マーク・アンドリーセン氏はNCSA (National Center for Supercomputing Applications)でMosaicというWebブラウザを開発していましたが、NCSAでMosaicの開発を継続出来なくなり、Netscape Communicationsを立ち上げてNetscapeを開発しています。 このNetscapeが「Mozilla」というコードネームで、Mosaicを倒す「Mosaic Killer」の略だったそうです。 https://en.wikipedia.org/wiki/Mozilla_(mascot)
NetscapeはVer. 5からオープンソース化され、開発を行う事になったMozilla Organization (Mozilla Foundationの前身)の中でWebブラウザ部分とメーラー部分に切り離されました。 それが現在のFirefoxとThunderbirdなのですね。Netscapeの血筋だったとは。移行先になるのもよく分かります。
その後Firefoxはシェアを伸ばす中で、後発のGoogle Chromeが抜き去ったのは皆さんご存知の通りです。 以下の動画でブラウザシェアの変遷がよく分かります。 www.youtube.com
ちなみに、Netscapeを葬ったInternet Explorerは、Mosaicのコードをベースとしていました。 MosaicをNetscapeが倒し、NetscapeをInternet Explorerが倒す歴史は、皮肉なものですね。