子供向けプログラミング教育(あるエンジニアの休日)

こんにちは。開発グループの小田切と申します。

 マネックス証券の開発グループの中にこんな人もいるということで、たまに休日にしているボランティア活動についてお話ししたいと思います。

 2020年度より小学校で プログラミング教育 必修化ということもあり、私は、とある子供向けプログラミング教育コンテンツについてボランティアで教えるお手伝いをしております。もう5年ほどになりますが、機会があると参加しております。この教材 (コンテンツ) は私の知る子供向けプログラミングの中で一番良いコンテンツだと思っております。

 活動例を挙げると、国立研究開発法人 科学技術振興機構が毎年テレコムセンター駅付近で行うサイエンスアゴラという催しで、毎年 一企画として参加 しています。
 前回のサイエンスアゴラは、2019年11月15日-2019年11月17日で開催されました。主催者によると5000人以上が集まったようです。科学に触れさせようと幼稚園児を連れた父母の方や小学生もたくさんいらっしゃっていました。我々の教材 (コンテンツ) 含め、他のブースも毎年内容が向上しています。

 さて、私のお手伝いする教材 (コンテンツ) がどんなに素晴らしいかというと、百聞は一見に如かずで映像を用意しました。
 テキストに従って、プログラム未経験の小学校4年生が50分程度の教室でこんなことができるようになりました。

  サイエンスアゴラでは、Jammyと呼ばれるカードを開発された NHS の方々やハードウェアの開発にご尽力いただいた栃木県立栃木工業高等学校の先生と生徒さんとで、主に子供にプログラミング教室をしております。 

 動画内のメインとなる部分は、子供パソコンIchigoJamをベースに、栃木県立栃木工業高等学校 の方がプログラム保存用のメモリやモータードライバーなど機能を拡張されたキットを使っております。このキットはSkyberryJamと言い、Webで検索するとすぐ出てきます。組立キットも完成品もあります。キットの発売開始頃に私もハンダ付けして作り、その素晴らしさは感動しました。

 IchigoJam, SkyberryJamは、Raspberry Piよりも更に簡素に機能を絞った日本発案の基板です。使用言語はやや懐かしのBASICがメインです。

 さて、上の動画のプログラム何行ぐらいだと思いますか?
下の写真をご覧ください。たった7行なんです。だから、小学生4年生でもうまく指導すれば実際にできてしまいます。「たった、これだけでこんなことができるんだ!!」とプログラムに興味を持ってもらえると思っています。

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さらに低学年向けのコンテンツには、こんなものがあります。

どちらもプログラムのやり方はとても簡単。
 絵+日本語で描かれた子供でも判りやすいカードをアルゴリズムを考えながら順番に並べた後、そのカードを裏返すと、コンピュータが理解する言語になっているというものです。

 例えば、二番目の画像の動きは、以下の様に実施します。

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裏返すと


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  右の写真通りに、キーボードを使って入力し、SkyberryJam上で実行します。子供はアルファベットが読め、大人がキーボードの打ち方をサポートすれば、簡単にプログラムができてしまいます。まっすぐ進む時間、曲がる時間は調節しないと思ったように進みません。どうすれば良いかも自発的に考える様にもできています。

 思った通りに動いた時の子供の喜ぶさま、目をウワァーと見開く様子は何度見ても、こちらまで嬉しくなります。

 

 子供向けプログラム学習用ソフトウェアといえば、MITが作成した SCRATCH が有名かと思います。SCRATCHは入力も結果もコンピュータ画面上での動作が基本ですが、このコンテンツは、a)キーボードでプログラムを入力するテキストプログラミングであることや、b)ハードウェアまでコントロールできることが、大きな違いといえます。

 昭和の時代にIC使って工作していた私にはパソコンの画面内の世界に閉じこもらないこの世界が楽しくてたまりません。サイエンスアゴラでの教室は無料体験です。自分で購入してやってみたいと思う場合は、入手も可能です。

 一番基本的なIchigoJamの値段は、キットなら1,500円、組み立て品でも2,000円、モーター駆動のついたSkyberryJamは、2,500円くらいから購入できます。動画の車付きのハードウェアはまもなく発売予定とのことですが、既に発売の1世代前のロボットカーの追加部分(本体のSkyberryJam含みません)は3,000円程度です。(2019.12調べ)

 都内の小中学校でも、不定期に出張ボランティアもやっております。地域の大人の方も楽しんで頂き好評です。教室自体に興味のある方は、マネックス証券に応募ついでにコンタクトください(とさりげなく宣伝。。。)。

 ※さて問題です。一番最初のプログラムには、どのようなカードを準備しているでしょう。 解答は次回の会場でお会いした時に。。。。。

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こんなおじさんが会場で待っています。

※サイエンスアゴラ2019は、国立研究開発法人 科学技術振興機構が主催しました。
※IchigoJamは、株式会社jig.jp(http://jig.jp)の登録商標です
※SkyBerryJAMは、栃木県立栃木工業高等学校などが管理する登録商標です。
※Jammy! Programming.KIDSは、日鉄日立システムエンジニアリング株式会社の登録商標です。
※マネックス証券株式会社は、私の所属する会社の名称です。(^_^)
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小田切 貴秀システム開発部 開発グループ エンジニア