電子の海の航海日誌

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こんにちは。システム開発部の牛崎です。

システム開発を行っていると、必ずと言ってよい程ログを残します。
これはデータの解析であったり、問題が発生した際の原因究明に利用するためです。

直近の僕の仕事もログ関連なので、今回は「ログ」について少しお話しようと思います。

ログについて

ログは英単語で「Log」と書き、動詞として「記録を取る」という意味がありますが、
名詞としては「丸太」という意味があります。

船の航行速度を測る仕組みが無い時代、船の速度や位置を記録するために使われていた航海日誌の事を「Logbook」、航海日誌をつける事を「Log In」と呼んでいたのだそうです。
一定の間隔で結び目のあるロープを付けた丸太を船から海に投げ込み、一定時間に出て行った結び目の数を数えて航行速度や距離を測っていたと。

Logを海にInして航海日誌をつけていた訳ですね。Logを残すためにLogを使っていたとは驚きです。また、結び目は英単語で「Knot (ノット)」であるため、これが船の航行速度の単位であるknotとなったそうです。
残念ながら、航海日誌をつける事と、ユーザ認証がLog Inとして紐づいた理由は未だに謎なようです。

 

余談ですが、
インターネット (厳密にはインターネットの原型となったARPANET)で最初に通信された文字は「LO」だったのだそうです。

元々2つの拠点間で「LOG」と「IN」と送信し合う予定だったものの、LOまで送信した時点でシステムがクラッシュしてしまったと。
通信は失敗してしまったとはいえ、世界初のパケット通信という歴史的な瞬間に「LOGIN」という文字を選択したそのセンスには凄さを感じずにはいられません。

 

牛崎 洸システム開発部 開発グループ エンジニア